華やかだったサクラやモモが咲き終わり、新緑が映える頃になると、白色の5弁花(花びらがが5枚)を房状につけたウツギのが咲き始めます。
樹高2㍍前後の落葉低木で、北海道から九州の山野に自生していますが、花が美しく、樹形も扱いやすい(落葉低木だから)ことから庭木によく利用されています。
今回はこのウツギの開花時期や詳し育て方を順番に解説していきますので、最後までお読み頂ければウツギのことが詳しくわかり庭木として楽しむこともできます。(自生しているものを持ち帰っても罰にはなりません。)それではウツギの概要から解説していきます。
ウツギの概要
- 別名:ウノハナ
- 科名:ユキノシタ科
- 種別:落葉低木
- 栽培適地:日なた(日本全国)
- 花言葉:「秘密」
ウツギの開花時期はいつか?
ウツギの開花時期
ウツギの開花時期は、サクラやモモが終わった時期の5月から6月にかけて白色の5弁花を房状にたくさん咲かせ北海道から九州までの山野に自生していることから丈夫で育てやすいので庭木として楽しむことができます。
ウツギの類似種として庭木や生け垣に利用するヒメウツギ、ウメに似た白色の4弁花(花びらが4枚)のバイカウツギ、ヤエバイカウツギがあり、園芸品種は、セイヨウバイカウツギから作られたベイエトワールがあります。
これらは野生種も園芸品種のベイエトワールも開花時期は全て同じ5月から6月とされていますが少しだけ紅色のサクラウツギの開花時期が遅くなります。
ウツギを庭木として楽しむには、これから解説するウツギの育て方は重要なことなのでぜひ参考にしてみて下さい。
ウツギの育て方
植え付けの時期と方法
ウツギの植え付け時期は、10月から翌年の4月で、植え付け方法は、根が良く張れるように植え穴を大きく掘り堆肥や腐葉土を土に混ぜて肥沃(肥えた)な土にして排水が良いように苗の根を広げてやや高めになるようなイメージで植え付けます。株を廻りより低くして植えてしまうと周囲の水分が低いウツギの根元に流れてきて根の廻りが水たまりのようになって根腐れを起こす可能性があります。
また植え付けるウツギは山野に行って採取してきても大丈夫(罰せられない)とは説明しましたが、実際には困難なため園芸品種のベイエトワールを育てるのが一般的です。
整枝・剪定の時期と方法
ウツギの整枝・剪定の時期は、2月と11月で、花は前年の枝から伸びた新梢に付くので花を咲かせるためには春に伸びた枝は絶対切らないようにします。
整枝・剪定の対象の枝はむだに伸びた徒長枝と内側に伸びたいわゆるふところ枝でこれを間引きます。
また3年から4年経って株が古くなってきたら花が終わった直後に、地際から20㌢から30㌢残して切りつめ新しい枝を発生させます。
施肥の時期と方法
ウツギの施肥の時期は2月の寒い時期のいわゆる寒肥で、鶏糞をスコップで1ー2杯すき込むか、油かすを1握り(ショベル1杯分くらい)を施すくらいで十分でバラのように多くの肥料は必要としません。
例えば追加で施肥をするならば、水やりの代わりにハイポネックスなどの液体の肥料を約1,000倍に薄め1週間に1回か10日に1回与えれば、なお良いです。
殖やす時期と方法
ウツギを殖やす方法は、挿し木で簡単にできますが、時期は3月と6月中旬から7月までで、春挿し(3月)は前年の枝を使い、夏挿し(6月中旬から7月)は、しっかりした新梢(今年の枝)を使います。
挿し穂は、15㌢から20㌢の長さで鋭利な刃物で切り取り、赤玉土あるいは鹿沼土に挿せば容易に発根しますし、更に切り口を水に30分ほど浸けたり、発根促進剤のメネデールやルートンなどを挿し穂の切り口に塗って挿せば、更に発根が確実になります。
病害虫の対処方法
ウツギの病害虫の季節は、特に5月から7月に見られうどんこ病が発生することがあります。このうどんこ病は葉が白くなり始めうどんこをまぶしたようになり葉の先へ先へと伝播(感染って)してしまい放置しておくとやがて株は枯死(枯れる)してしまいます。
このような場合は、殺菌剤のカラセン水和剤を散布するか、農薬を使用できない場合は葉が白くなったらすぐに切り取りうどんこ病に感染した葉は焼き捨ててしまいましょう。とにかく早めに発見し伝播しないようにするのが得策です。
利用の仕方
ウツギは、落葉低木ながら、鉢植えには不向きで利用するなら芝庭に単植して大きく育てるか、和風の庭では枝の数を少なくして清楚に仕立てるとよく映えます。また挿し木で簡単に増やせるため株数を多くして生け垣にしてもきれいです。
まとめ
- 花期は5月から6月。
- 植え付け(植え替え)時期は10月から翌年4月。
- 施肥は余り必要としない。
- 殖やすのは挿し木で。
以上ウツギの花期と植え方を解説してきました。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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