朝顔に並んで夏の風物詩であるひまわりは、太陽の光を受けちから強く咲き誇りますよね。日本で栽培されているひまわりは人の背丈よりも高くなるロシアひまわりです。
そのようなちから強いひまわりも栽培するにあたって注意することがありますが、これからひまわりが夏の盛りの7月下旬から8月まで立派に咲くように種の蒔き方や、肥料、水のやり方を始め栽培のコツを解説していきます。
最初はひまわりの概要から説明していき本文が長く感じたら目次で知りたいところだけを読んで頂いても大丈夫です。
ひまわりの概要。
- キク科:春蒔き1年草。
- 花時 :7月から10月(ただし勢いがあるのは7月から8月)
- 草丈 :30-300㌢(条件が良い場合)=「肥料+水+太陽の光」
- 原産地 :北アメリカ中央部
ひまわりはいつからいつまで咲くのか
ひまわりの開花時期
ひまわりの開花時期は、7月の中旬から9月の上旬ですが特に生育旺盛でたくさんの花が咲くのは7月下旬の梅雨明けの時期から8月の中旬です。
今回紹介したロシアひまわりは1つの茎に1つの花しか咲きませんが、数多くの株を植えることで次から次へと咲いてくれます。
ひまわりの育て方
種の蒔き時
種の蒔き時は4月の中旬からになり5月上旬までが、蒔き時でそれ以前だと発芽率が低くなり5月上旬以降だと夏の開花期に間に合いません。
今回は草丈の高く日本でもポピュラーに栽培されているロシアひまわりについて取り上げますので鉢植えにするのは不向きなので庭(花壇)で育てることを前提に解説していきます。
ひまわりの種は大粒でとても蒔きやすい種ですが、欲を言えば発芽率(蒔いた種と芽が出る割合)を上げるように、蒔く前に一晩水に漬けておくのがとても良い方法です。
庭に植える場合は、大きく育ったことを想定して種を蒔く間隔を30㌢位空けて1箇所に3粒程度の種を蒔きます。
発芽してくるまでは、土の表面を乾かないように管理すると早ければ5日遅くても7日で発芽してきます。
庭の土は排水性が良いのはもちろんのこと腐葉土(葉を土に埋め発酵させたもの)を混ぜた肥えた土が理想的です。ただし堆肥などの強い肥料を与えると草丈がひょろひょろして徒長してしまいますので堆肥は避けたほうが無難です。
成長の良い苗を残して間引く
前に説明したように1箇所に2-3粒蒔いたわけですからその中から成長が良い苗を残して間引きますが、時期は残す苗があまり大きくならないうちが良いです。
何故かというと成長してからでは根が張り間引くのに手間がかかるのと残す苗の根を痛めることが考えられます。
せっかく発芽したのにと思わず良い苗を残して思い切って間引いてしまいましょう。本葉が何枚も出て生育が良くなったら化成肥料を適当量与えますが、化成肥料は限度もありますが、配合肥料のように肥料負けしないので多めに与えても大丈夫です。
上手に咲かせるコツ
ひまわりを上手に咲かせるコツはとにかく日当たりが良いところに植えることと肥料をたくさんあげること病気にかからないように株間を空けて風通しを良くすることです。
また水はけが悪いところに植えると根腐れを起こしますので育てる場所は最初に良く耕して土を柔らかくしておいたほうが良いです。
また土は苦土石灰(くどせっかい)で酸性度を中和させるとなおさら良く植物が良く育つ中性の土にしてやることが望ましいです。
やってはいけないこと
ひまわりを育てるのにやってはいけないのが移植(植え替え)でキク科のひまわりは移植するのが苦手です。
あんなに草丈が大きく花も人の顔以上の大きさに育つひまわりなのに移植(植え替え)をした途端に成長が悪くなります。
この移植(植え替え)が苦手なのはキク科の植物の特徴で植え替えないで育てると人の背丈より大きくなるのに植え替えると茎が細く葉にも勢いがなく草丈がとても低く花も貧弱なものになってしまいます。
水やり
水やりは画像のようにたくさんのひまわりを育てるならホースで大量に与えても問題ありませんが(株数があるので倒れにくい)少ない株ならじょうろで十分です。
水やりは、土の表面が乾いたらたくさんあげてその後はほぼ放置でも問題ありませんしかえって与えすぎるのは良くないです。
また水代わりにハイポネックスを1,000倍に薄めたものを1週間に1回与えると更に成長が良くなります。
ガーデンコーディネーターの私が使っているハイポネックスはほぼ万能の液体肥料です。私はこれを使って植物を育てています。
ひまわりの特徴
ひまわりは向日葵と書きますが、その名の通り太陽の光の方に蕾を向けます。確認したところ日が西に落ちるときには茎と蕾が西の方に向いていました。本当に不思議です。
株を購入する方法
種から育てるのが面倒、あるいは時間がない、良くわからない場合は、ホームセンターなどで苗を購入しましょう。
良い苗の選び方は、節と節との間が狭く全体的にがっしりしている物を選び、あまり管理されていませんからポットの土がカラカラになっているのは避けましょう。
まとめ
- ひまわりは草丈が高い。
- 良く肥えた土が良い。
- 鉢植えには向かない。(一部の改良種は例外)
- 日向に植える。
- 絶対に移植しない。
ここまでロシアひまわりについて解説してきました。
最後までお読みいただきありがとうございます。