初夏に桃紅色の花が咲くサツキは園芸品種が多く地植えや鉢植え盆栽としても親しまれています。
今回は、ツツジの仲間でありながら花期がツツジより遅いサツキはいつ咲くのか、開花時期とサツキの詳しい育て方を取り上げ解説していきます。
この記事を最後までお読みいただければ、サツキのことが、手にとるようにわかるようになります。ぜひ最後までお付き合い下さい。
サツキの概要
- 別名:サツキツツジ
- 科名:ツツジ科
- 種別:常緑広葉低木(冬になっても葉が落ちず葉が広い丈の低い木本類)
- 花期:5月から6月
- 栽培適地:日なた:半日陰:東北以南(北海道などは不可)
- 花言葉:「節制」
サツキの開花時期はいつか?
サツキの開花時期
サツキの園芸種類は前途したようにたくさんありますが、開花時期は品種にあまり関係なく5月から6月です。
ツツジの開花時期が4月から5月なので同じツツジ科でもサツキのほうが若干開花期が遅いことになります。花の咲き方は枝の先端に1つの花を咲かせるのではなく複数の蕾(つぼみ)が、枝先についてほぼ同時期に開花します。
サツキの詳しい育て方
植え付けの方法
サツキの植え付けの時期は、品種によって違いなく、春なら3月から4月秋なら9月から11月になり最適な植え場所は、日なたか半日陰が良く鹿沼土(盆栽用の黄色い土)や赤玉土などの弱酸性の土壌が適しています。
植え穴は大きく掘り完熟堆肥や腐葉土、ピートモスなどを多めに混ぜて保水力をもたせて水はけが良く高めに植え付けます。鉢植えは、6月中旬が植え付けの時期で、鹿沼土に水苔または山苔の混用が適しています。
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剪定・整枝の方法
サツキの剪定整枝の時期は6月で、新梢(今年伸びた枝)の先端につぼみを付けるので、花が終わった直後に整枝すると良いです。(植物に花芽をつける時期を花芽分化といいます。花芽分化が終わったあとで剪定・整枝するとつぼみを付けた枝を切ってしまうことになります。)
花が咲き終わったあとにすぐに剪定・整枝しないでしばらくしてからやると上記の花芽分化のあとに枝を切ることになるので次回の開花時期に花つきが悪くなります。
特に9月以降の剪定・整枝は行わず、少し樹形を乱している枝を切る程度で剪定・整枝はやめておいたほうがいいです。
鉢植えの場合は、日陰になる小枝や徒長枝(無駄に長く伸びた枝)を切り花の周りに付いた新芽も2本ほど残すように剪定します。(これは鉢植えの場合です。)
施肥(せひ)の方法
サツキの施肥は2月、6月、9月が主で、花が終わってから新梢が伸びて花芽がつく6月と、枝葉が充実する9月が、生育が盛んで最も養分(肥料)が必要な時期です。
2月は、根元にピートモス(これは肥料ではなく土壌改良のためのもの)を敷き化成肥料を1握りばら撒きます。(1握りという表現は肥料を計りにかけるよりわかりやすく早いからです)
6月と9月は、油かすをベースに骨粉を3割くらい混ぜたものか、化成肥料を2握りほど根元にばらまきます。
肥料の3大要素は窒素、リン酸、カリでどちらに偏っても良くありません。肥料のことはこのリンクで解説していますのでご覧下さい。
病害虫の駆除
サツキの病害虫の発生は主に4月から9月で春から秋にかけてグンバイムシやアブラムシ、ハダニ、シンクイムシなどの多くの害虫が発生します。
特に経験上アブラムシが特にしつこく花時を避けて、20日おきくらいにスミチオン乳剤やカルホス乳剤を散布して予防します。
これは、いつもいっていることなのですが、薬剤を散布する時はマスクをしてメガネをかけて長袖、長ズボンで薬剤が身体に付いたり誤って吸い込んだりしないように必ず風上から薬剤を散布しましょう。また薬剤を散布した日はできたら入浴は避けたほうが良いです。
管理のコツ
関東以北では、越冬中に寒さで傷められる場合があるので、冬は防寒が必要。また、夏の高温の乾いた空気も成長を妨げるので注意が必要です。鉢植えなどは、必ず打ち水をして湿度を保つことが大切です。
利用の仕方
庭木として単植、群植、刈り込みにもよく鉢仕立や盆栽として広く楽しまれています。特に盆栽は、日本人以外にも外国人も盆栽のコレクターがいますのでただサツキといっても奥が深いです。
まとめ
- 植え付け場所は、日なたあるいは半日陰が良い。
- 花芽分化「花芽をつける時期」が9月なのでそれ以降は剪定・整枝は行わない。
- 病害虫が多い。
- 庭木、鉢植え、盆栽に利用できる。
これまでサツキの開花時期と詳しい育て方を解説してきました。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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