ばらの鉢植えの楽しみかた|わかりやすく解説

花屋さんの店先でばらを見たことはありませんか?ばらって切り花で買うもの?そうではありません。

ばらを育てたことがないからとか広い庭(花壇)がないから無理とか育て方が難しそうと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

今回はベランダでまるで花壇のようと思えるような鉢植えでばらを育てる方法をくまなくご紹介します。

ばらのタイプは大きく分けて3種類

ばらはよく家庭で育てられているのは大きく分けて3つのタイプがあります。

ばらの花色は、後程解説することにしてここではその3つのタイプを解説していきます。

それはこのようなタイプです。

ハイブリッティー系

ハイブリッティーのタイプは剣弁咲と言って花弁の先端が剣のように尖っているのが特徴です。

また香りが良い品種が多く花色が豊富なのもこのタイプです。

品種を特定せずにばらと言えばこのハイブリティー系ですが、後でご紹介するタイプの物とは違い1つの枝につき花が1輪と少ないのですがその代わり1輪でも大変豪華で花屋さんで売っている切り花と言えばこのハイブリティー系の品種です。

フロリバンダ

このタイプはハイブリッティーほどの大輪ではなく、中輪で多花性(花がハイブリッティーに比べると小さいですが花の数が多い)のタイプです。

例えていうなら、1つの枝に豪華なリンゴが1つなるようなのがハイブリティー系でぶどうみたいにすずなりになるのが、フロリバンダです。

花の数が非常に多いタイプのばらですからハイブリッティー系とは別の意味で豪華です。また高芯剣弁咲(花弁が剣)でなく花弁に丸みを帯びるのが特徴です。

クライミングローズ

クライミングローズとは何か?それは早くわかりやすくいえばつるばらです。その名の通りつる性で1本立ちではありませんが、フロリバンダと共通するのは、多花性(花が多い)なところです。また香りの良い品種が多いですがH.T(ハイブリッティー)系に比べると花色、品種が少ないというデメリットがあります。

鉢植えに向くタイプと向かないタイプ

ハイブリッティーは鉢植えに向く

この品種は他のタイプに比べてもともと草丈(高さ)が低くなおかつ強い剪定にも耐えられるからです。剪定とはいらない枝を切り株のバランスを保つガーデニングの手法ですが、他の品種は高く伸びて手の届かないところまで枝が伸びてしまいますが、このH.Tのタイプは例外なく草丈がもともと低いですから盆栽のように気軽に剪定できるのです。

他にも鉢植えに向く細かい理由がありますが、草丈が低く剪定が楽ということが鉢植えにできる条件ですが、思いついたのでもう一つ鉢植えに向く理由です。

それは、ばらの特性です。どういうことことかと言うと、ばらは朝の光を好みます。極端なことをいうと7時頃から10時頃の3時間の朝日に当たれば日中の強い光は必要ありませんし逆を言うといくら日中の光が当たろうとも朝日が当たらなければ、充分に健康に育ちません。それは植木鉢で、草丈がコンパクトに剪定できるH.T系のばらなら移動が可能だということも鉢植えにする理由の1つです。

フロリバンダは庭植えには向くが鉢植えには向かない

F.Bフロリバンダ種は鉢には向きません。主な理由は草丈が高いことで植木鉢ではバランスが取れないことと花の数を期待して植えるのには向きません。というのは、植物というものは小さいスペースでも花を咲かせようとしますから本来広いスペースで花が咲くフロリバンダは狭いスペースでは無理だということです。

クライミングローズは鉢植えに1番向かない

クライミングローズとはその名の通りつるばらですから植木鉢のような狭いスペースで育てるのは無理があります。ですが、豪華でなくても良い、つる状でなくても良いと習性を度外視するなら別の話です。ばらではありませんが盆栽はもともと大きくなる植物をわざわざ手を加えコンパクトにしたものです。

以上のように鉢植えに向くばらの品種と向かない品種を3つのタイプから見てきましたが、まだなじみの薄い品種のミニチュアローズなら4号鉢でも楽に育てることができます。

ハイブリッティー系のばらの植え方

ここでは春から秋にかけて育ち1-2月頃売りに出される『大苗』にしましょう。では先に上手な苗の選び方ですが、見るところは2つ枝と根です。枝はがっしりとしていて4本くらいはあった方が良いですし緑色が目立つものにします。枝が黒くなっているのは、切り口からばい菌が入り腐り始めた枝ですので避けましょう。また枝を見るときに葉芽(はが)つまり葉が出る芽を多くつけたものを選びますが、植えるときには、花の芽はついていないので枝に細かいふくらみが、あるのが葉の芽です。この葉の芽は枝の内側についているものではなく枝の外側についているものを選びます。理由は『枝の剪定のところで説明します。』

根は、大苗の場合新苗に比べ少ないのですが、それでもなるべく細かい根があるのを選びます。

前後しましたが大切なことがありました。それは、ハイブリッティーの中でも鉢植えに向く品種の説明です。

鉢植えに向きなおかつ香りが良いものは、赤系統だと『パパメイアン』、白系だと『ヨハネパウロ2世、やや黄色がかかった名花『ピース』、混合色だと『ダブルデライト』などです。

ちなみに、ダブルデライトとは、花、香りで楽しめるからダブルデライトといいます。

苗が用意できましたら植木鉢を用意しましょう。ここでは6号の素焼き鉢を使います。くどい様ですが、通気性の良い素焼き鉢です。6号とはどのくらいの鉢か?というのは、1号は約3㎝なので、×6号で直径18㎝の鉢が6号ということになります。土を入れて水をやると重くなるので鉢での管理は6号鉢が良いです。

土は自分でブレンドをするのは難しいのでホームセンターで『ばらの土』を購入します。次に鉢底から土が流れ出ないように軽い樹脂製のネットを使いますので、それもホームセンターで購入します。ばらの鉢植えには専用の『ばらの土』を使い『軽い土』を売っていてもその土だと軽くて重みがなくばらの根が良く張らないので必ず『ばらの土』にします。最初から必要な肥料が配合されているからお勧めしているのです。

苗、土,6号の植木鉢、樹脂のネット。ショベル、***肥料、新聞紙などを揃えたら植え始めます。

***肥料は有機質は避けて(室内管理は臭いから)無機質の例えばマグアンプKなどの肥料を使います。

素焼き鉢とはこのような鉢です。

画像の物は6号の鉢ではありません。

4号鉢のようです。

4号鉢というのは1号約3㎝ですので、3×4で、直径が12㎝の鉢ですので、今回ばらの大苗を6号鉢に植えるわけですから画像の人が持ってる4号鉢より直径が6㎝大きい鉢になります。

植え方に戻ります。まず作業の後片付けを楽にするために必ず新聞紙を敷きます。その上に素焼き鉢を、置いて樹脂製のネットを大体4㎝×4㎝に切り、鉢の穴に敷きますが、これは土が流れないためと説明しましたが、それだけでなく、ナメクジが侵入するのを防ぐためでもあります。

次に5㎝位鉢に土を入れて肥料を50㌘くらい入れますが、ここで肥料というのは有機質ではなく紹介した室内管理でも臭くない『マグアンプK』という細かい固形の肥料を使います。この肥料をしていますが、別に他の肥料でもかまいませんが必ず緩効性(穏やかに効く)肥料を使って下さい。また別に50㌘とは言っても測る必要はありません。大体このくらいが50㌘かなという大雑把な感覚で大丈夫です。緩効性(穏やかに効いてくる)肥料なので特に多くならない限りは多めに与えても大丈夫です。この植えるときに与えるのが、元肥(もとごえ)といい育つ過程で大事なものです。肥料を入れたら土になじむように、かき混ぜてその上にまた土をかけます。

次は、いよいよばらの苗を植えますが、ここがポイントで、根を広げるように植えます。経験したことがない方は具体的に説明するようですが、根を広げながら土を入れて接いである部分を(つまり台木に穂木が接がれていますが、この台木というのは、親和性の高い野茨‘のいばら‘を使って穂木つまり‘育てたいばらの株を接ぎ木という栄養繁殖の方法を使って増やしたもの)土にかかるかかからないかくらいの深さに植えます。接いである部分とは根から10㎝上の部分がこぶのようになっていますのですぐわかります。この部分が見えてしまうと浅植えで逆に完全に見えないと深植えです。要するに状態としては「見えているけど見えていないような状態」です。これは実際に植えてみればああ!そうかと分かりますから心配しなくて大丈夫です。

ここまできたら最後の仕上げで必ずウオータープールを作ります。ウオータープールとはわかりやすく言えば水の‘‘たまり場‘‘ですが、つまり植木鉢に植えるとき鉢一杯に土を入れないで上の方を、3㎝くらい空けるということです。後で説明しますが、これは水はけの良い状態を作るために必ず確保します。ばらだけでなくすべての植物が共通です。

続いて植えた後の土の状態をチェックしましょう。矛盾しているような表現ですが、例外のシダ類を除き植木鉢の土は‘‘水持ちが良く水はけが良い‘‘と表現される状態の土のことです。‘‘わかりやすくいうとじょうろで水を与えた時に‘‘さっと水が引き鉢の下から水がすぐ流れ出る状態‘‘です。もし水が鉢のウオータープールにいつまでもある状態は、水はけが悪い土ということになり植えなおしをするようです。

水はけの良い土とは、構造上でいうと団粒構造の土です。団粒構造とは一つ一つの土が大きいくて(見た目にはあまり違いはわかりません)その一つ一つの集まりのことを言います。つまり土と土との隙間があるので、一つの土としては水持ちが良いけど全体でみると水はけが良い土ということになります。逆の水はけが悪い土の状態とは‘‘単粒構造‘‘の土です‘‘。つまり土の一粒一粒が細かくて隙間がなく目詰まりして水はけが悪くなる状態です。土は団粒構造が良いというのは、ばらに限ってのことではなくほとんどすべての植物に該当します。

植え付けが終わった後の管理

記事の途中でも触れましたが、ばらというのは朝日を好む植物ですから朝の光が3時間くらい当たるところに置いて管理すれば日中の光が当たらなくても大丈夫です。逆をいうと忙しくて毎日水を上げられないなら鉢の土が乾かないように日中の光が当たらないところで管理するのが良いです。

水やりと追肥を与えるタイミング

水やりのタイミング

水をやる(与える)ことをガーデニング用語で冠水といいますが、この冠水のタイミングはウオータープールの土が乾いたらです。ウオータープールの説明は、記事途中で、説明してあります。水は鉢底から流れ出るくらいたっぷりあげます。一度に与える水は与えすぎということはありません。後はウオータープールの土が乾かない限り水は与えません。この土が乾いているかどうかを判断するためにもウオータープールが必用なのです。

追肥を与えるタイミング

追肥とは、元肥がばらが育つ前の段階で肥料を与えることに対して成長とともに状態を見ながら与える肥料です。この肥料も室内で管理するなら有機質を使わずに無機質の肥料で種類を限定して恐縮ですが、ハイポネックスという液体で水に希釈(薄めることです)して使うものと粉末の物ですが、これを千倍に薄めて与えます。

分量は粉末ならコップの水一杯に耳かき一杯分でじょうろで液体のを使う場合はじょうろ一杯の水の大してキャップ一杯です。(液体のタイプには必ず計量カップが付いています。普通は週に一回でも良いですが、週に2回から3回与えたいものですが、毎日与えても枯れたりはしません。この肥料は、早めに効果が表れます。

肥料のことはこちら。

その他の注意点

1通気性が悪くなるので枝が混まないようにすることですが、これは剪定(せんてい)するということです。文字だけで説明するのは難しいですが、内側の枝はすべて剪定(枝を切ります)します。外側の枝だけ残せば、通気性は良くなります。

2黒点病や、灰色かび病、うどん粉病に注意してアブラムシもよくつくので注意が必要ですが、市販の病気と、害虫駆除の薬が一緒になったスプレータイプの物を購入して自分の体にかからないように株全体に吹き付けます。

3マンションなどの高所からの落下に注意!

土が入った植木鉢は高所から落下すると大変危険ですから見た目は良くなくてもあらかじめ針金みたいなもので固定をしておくことです。よくニュースになりますが高層マンションから植木鉢が落下したという話がありますので注意が必要です。

その他自己判断でこれはまずいなと思ったらことはやめておきましょう。

ゴージャスに花を咲かせるには

ばらの花をより豪華にして楽しむ方法は、一つの枝に、複数の蕾が(つぼみ)できても一つを残し全部摘み取ってしまうことです。この方法は、栄養を分散させず、一つの蕾に集中させるため複数の蕾がついているより豪華な(大きい)花が咲きます。

また一つの鉢に一つのばらしか植えられませんが、鉢を複数にして他の品種を植えるかまたは他の色の物を植えることです。お勧めは3鉢にして赤、白、黄色の3色にすると豪華になります。

ばらの鉢植えの楽しみ方|わかりやすく解説のまとめ

  • 品種が多数あるが鉢植えに向くのはH.Tハイブリッティー系なのでそれを使うこと。
  • 植木鉢は素焼き鉢の6号鉢を使う。
  • 春から秋まで育てられた大苗を植えること。
  • 肥料は、有機質は使わずマグアンプKやハイポネックスなどの無機質の物を使うこと。
  • 接ぎ芽が隠れるか隠れないかの植え方。
  • ウオータープールを必ず設けること。
  • 水はけが良く水持ちが良い団粒構造の土を使うこと。
  • ばらは朝日を好むので必ず6時頃から10時頃の光に当てること。
  • 水やりはウオータープールの土が乾いてから与えること。
  • マンションなどの高所での栽培(管理)は危険な側面があるので落下防止対策を必ず行うこと。

以上ばらの栽培(育てること)が初めての方にもわかるように解説してきました。ばらは良い苗を購入して良い状態のところに植えれば必ず立派な花が咲きます。

最後までお付き合いありがとうございました。

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