枝先に赤い6弁花が咲き、萼(がく)は筒状で6裂する。果実が熟すと非規則に割れ淡紅色で甘酸っぱい種子が現れるザクロですが、縁起が良いもので結婚のお祝いとしても喜ばれます。今回はそのザクロの植え替えの方法と時期を中心にザクロの正しい育て方をガーデニング初心者のあなたにもわかるように詳しく解説していきますので、最後までお付き合いいただければきっとザクロのことがより理解できるようになります。
ザクロの概要
- 科名:ザクロ科
- 種別:落葉高木(冬になると落葉し大きくなる木本類)
- 花期:6月から7月
- 実熟期:9月から10月
- 栽培適地:日なた/東北南部以南(極端に寒い地方は不可)
- 花言葉:花:「円熟した優雅さ」果実:「愚かしさ」「結合」
ザクロの植え付け時期はいつか?
ザクロの植え付け時期は4月中旬から6月までが適期で、東京付近では鉢植えが良く、場所は日当たりの良い肥沃地が適しています。庭に植える場合あらかじめ深く掘り埋め戻して土を柔らかくしておき元肥(もとごえ)に有機質(堆肥や腐葉土)を施しザクロの株がやや高めになるように植え付けます。大きい木には支柱を立てるのが良いです。
ザクロの育て方
ザクロの育て方は、植える時期と方法は前途しましたので割愛しザクロの剪定・整枝から説明したいと思います。
ザクロの剪定・整枝の方法
ザクロの剪定・整枝の時期は、年に2回あり春は3月中旬から下旬で、秋は10月の下旬が適期です。ザクロは放任(手入れをしないと)すると樹形が乱れますので必ず剪定・整枝は行います。
狭い庭では強く刈り込んで小さく仕立て整枝は萌芽前(芽が出る前)か果実が熟したあとが良いので、花か果実を1年諦めるつもりで思い切って刈り込むと樹形が整います。
施肥(せひ)のやり方
ザクロの施肥の時期は、1月から2月に堆肥(基本的に堆肥は肥料の部類には入りません)や鶏糞などを株の周りに埋め込みます。花が咲いたら、リン酸、カリ肥料を施すと枝が充実します。
肥料は主に3大要素の窒素(チッソ)リン酸、カリで構成され他の微量要素も大事な役目があります。
水やりの方法
ザクロの水やりは庭植えの場合は、苗を植え付けるときにたっぷり与えれば、あとは極端に乾燥しない限り水やりは不要で、鉢植えや盆栽の場合は土の表面が乾燥したら十分に与えます。
花期はいつか?
ザクロの花期は6月から7月で花色は白、赤、黄白色の花色で八重の花弁を持つハナザクロ、白色一重の花が咲くシロバナザクロ、幹が著しくねじれるねじ幹ザクロがありますが、品種、花色に限らず開花時期は、6月から7月です。
病害虫の対処方
ザクロの病害虫は主に6月から7月の暑くなった頃から発生しアブラムシがついたらマラソン乳剤で駆除しカイガラムシには冬季にマシン油乳剤を幼虫が発生する6月にスミチオン乳剤かデナポン乳剤を1週おきに2回から3回散布して駆除します。
ただしこのような本格的な薬剤を使わなくても缶入りのスプレーのものが売られているのでそれを使えば手間が省けます。しかし農薬には変わりありませんから吸い込んだり身体に付着しないように十分気をつけます。マスクをしてメガネをかけ長袖長ズボンが良いでしょう。また薬剤散布の時は必ず風上に立ちましょう。
管理のコツ
太い枝を少し残して思いっきり刈り込み刈り込んだ枝から新しく萌芽してくるようにすれば常に樹形が整います。ただし前途したように強い刈り込みのあとは1年花か実を諦めなければいけません。だからといって放置すると樹形は乱れ落葉高木という性質上どんどんと大きくなってしまいます。
利用の仕方
ザクロの利用の仕方は、庭木のほか、鉢植えや盆栽によく利用され、結婚のお祝いとしても喜ばれます。また果実は、果実酒や漢方薬にも利用されます。
まとめ
- 植え付け時期は4月中旬から6月。
- 剪定・整枝は強めにすると良い。(ただし強く刈り込むと1年花が咲かない)
- 花がついたらリン酸、カリ分の肥料を多めに与える。
- 病害虫はアブラムシやカイガラムシ。
- 庭木、鉢植え、盆栽に良い。
以上ザクロの植え替え時期と方法、詳しい育て方を解説してきました。
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