パンジーとビオラってどう違うのって思ったことはありませんか?
答えを言ってしまうと学術的な明確な区別の仕方はないけど園芸の世界では花の大きさが5㌢以上のものを一般的にパンジーといい花の大きさが5㌢未満のものをビオラと呼んでいますがその中間の花の大きさのものを新種のパノラと呼んでいます。
この記事ではパンジーとビオラ共通の詳細と育て方を詳しく解説していきますが今回はパノラは花の大きさなので省きます。
この記事を最後までお読みいただければパンジーとビオラの詳しいことがすべてわかるようになります。
パンジーとビオラの詳細は以下の通りです。
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- 原産地:ヨーロッパ、北西アジア
- 科目は:スミレ科
- 別名 :サンシキスミレ
- 開花期 :11月から5月
パンジーとビオラの共通の育て方
種蒔きの方法
パンジーとビオラの種蒔きの時期は他の秋蒔き草花より発芽適温が20度から25度と高めなのでやや早く蒔き頃は8月の上旬から9月の下旬になっており蒔床はピート板か平鉢あるいは発泡スチロールみたいなものに粗さがない細かい土に蒔くかジフィー7というものを使って蒔くと植え替えの時とても楽です。
ここで蒔き方に注意するのが蒔いた種には土を被せないのですが理由は光がないと発芽しにくいからです。

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鉢植えにする場合
鉢植えにする場合は5号(1号約3㌢)なので直径15㌢の通気性、排水性、保水性の良い素焼き鉢に植え替えるのが最適で素焼き鉢は少し重いので土を入れたあとの持ち運びも考えこのくらいの大きさが最適です。
蘭などを植える化粧鉢は通気性、排水性、保水性などが悪いため草花を植えるのには向きませんので必ず素焼き鉢を使うようにします。

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鉢植えにする方法ですが、ピートバンや発泡スチロールに蒔いて発芽した苗は割り箸などで傷めないようになるべく根の土を残した状態で植木鉢に植え替えます。
ジフィーセブンに蒔いたものはそのままの状態で根の土を落とさないで植木鉢に移すことが簡単にできます。
前後になりましたが、土はホームセンターなどで購入できる園芸用土で十分ですがいわゆる軽い土は苗の根が良く張らないので使わないほうが良いです。

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植木鉢の底穴に土が流れ出ないようにネットを3㌢四方の大きさに切り穴を塞ぎ化成肥料を60㌘位混ぜ深植えや浅植えにならないように植え付けるのですがこの時植木鉢一杯に土を入れるのではなく上を2㌢位あけて水を与えた時すぐ引いて底穴からすぐ水が流れ出るか確認するウオータープールを必ず設けるようにします。
植えたあとは土の表面が乾いたら水を与えますがここで土の状態は水はけが良く水持ちが良い少し矛盾(むじゅん)した土の状態がベストです。

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路地(花壇)に植える場合
路地(花壇)に植える場合は予め(あらかじめ)土を耕し根が良く張れるように柔らかくしておきますが、この時腐葉土や(枯れ葉を土の中で発酵させたもの)化成肥料を混ぜておきます。
植え方は畝(うね)=(植える場所)を高くして株間15㌢で千鳥植え(交互に植える)にして欲を言えば株をネットで覆うか霜よけの工夫をすると良いです。
ただ前途したようにパンジー、ビオラは寒さには強いのであまり神経質にならなくても枯れてしまうことはほとんどありません。
土の状態は鉢植えのときと同じように水はけがよく水持ちが良い状態はいうまでもなくあまり湿っていると根腐れをしてしまう可能性があります。
移植(植え替え)も鉢植え同様で割り箸で根を傷めないようにまた土をあまり落とさないように植え替えしますがジフィーセブンで育てた苗はそのままの状態で花壇に植えるだけです。

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苗を購入して植える場合
苗を購入する時期は今頃の11月上旬から12月下旬まででホームセンターなどで安価で購入できるのですがあまり管理が行き届いていないので茎が間延びしていない締まった株で蕾が多く付いたアブラムシなどがついていない良い苗をよく見て選びます。

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苗で購入したものはビニールポットから用意してあった移植(植え替え)場所にそのまま植えるだけなのでとても簡単です。
ただ種からとか苗からとかいうよりもっと完成したものが欲しい思われる方はこちらなど如何でしょうか?
ある程度高価なものなので良くできていますが個人的にはおすすめしません。
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鉢植えと庭植えの共通点
鉢植えと庭(花壇)植えの共通点は良く太陽の光に当て水はけが良く水持ちが良い場所にある程度の肥料を混ぜ込み植えることで日陰ではあまり良く育ちません。
これはシダ類を除く殆どの植物が光合成を必要とするためで人間でも雨や曇りより晴れていたほうが気持ちが良いという感じと同じです。
まとめ
まとめとしては次のことが言えます。
- 種蒔きで育てる方が楽しいけれど初心者は苗を購入したほうが失敗がない。
- 花径5㌢未満がビオラ、5㌢以上がパンジー。
- 良く太陽の光に当てて育てる。
- 水はけが良く水持ちが良い土の状態にして植える。
- 欲を言えば多く肥料がある肥えた場所に植えるのが良い。
参考:パンジーという呼び名はラテン語で「考える」という意味でパンジーの花びらがやや下を向いているところから つけられた呼び名と言われています。
次回はタイムの予定です。
最後までお読み頂きありがとうございます。