果樹を植木鉢で育てる方法を品種別にわかりやすくプロが解説

果樹を草花みたいに簡単に育てられたら良いのにと思っている方が多くてまた果樹を育てるには広い庭や花壇がなければできないと考えてしまいますよね。

でも果樹というのは広い庭や花壇がなくても鉢植えで簡単にできるんです。今回は、鉢植えでできる果樹でも簡単に苗が購入できるブルーベリー、ブドウ、サクランボの3種の育て方をガーデンコーディネーターの私がわかりやすく解説します。

育てやすく入手の簡単な果樹3種

ブルーベリー

ブルーベリーは半落葉低木(冬になると半分くらい葉が落ちる)ツツジ科の別名ヌマスグリという北アメリカが原産の植物です。

ブルーベリーの花

完熟したブルーベリー

ブルーベリーの実の大きさ

ブルーベリーは鉢植え庭植えどちらでもよく育ちハイブッシュ系(青い実)とラビットアイ系(赤い実)の2種で2本以上植えれば、良く育ち実も多くつけます。

なぜ2本以上植えるかというと果樹では基本的に雌雄異株(しゆういしゅ)という考えがあり雄の木と雌の木が分かれています。

雄の木を一本植えても実はなりませんし雌の木を一本植えても実がなりません。

この特徴の顕著な植物は身近でいえばキウイフルーツやイチョウで必ず雄と雌の木が分かれていて先ほど言いましたが1本の単独植えでは実がなりません。

ブルーベリーは雌雄異株ではないのですが、基本的に2種類以上の品種を植えることが、決まりですがどれが雄でどれが雌かは苗に雄、雌の表記がしてあります。(特に雌、雄の明記がない場合は違う品種を植えれば大丈夫です。

ブルーベリーの特徴は、植えた後特に手を加えなくても病害虫にも強いので鉢植えの場合土が乾いたら水を与えることでそれ以外は特に面倒なことはありません。

植え付け方

弱酸性の土を好み(日本の土壌はほぼ弱酸性です)多少の日陰でも大丈夫ですが、できれば、日のよく当たるところが好ましいですし美味しい実がなります。

植木鉢に植える場合は5号鉢の素焼き鉢が好ましくあまり大きな鉢を使っても株が特に大きくなるわけではないし2株以上植えるのですから大きな鉢では管理が大変です。

画像のものが5号の素焼き鉢で1号が約3㎝ですから3×5で直径15㎝の5号鉢です。

植える土はホームセンターなどで購入しますが、中には『軽い土』というのがありますが、良くありません。なぜなら土はある程度重くないと根が良く張れません。

またホームセンターなどで売っている園芸用の土は最初からやや弱酸性にしてあり必要な肥料はあらかじめある程度配合されています。

開花と収穫は、6-7月に花芽分化(かがぶんか:花芽が形成される頃)が起こり翌年の4-5月に開花し収穫できるのは6月から8月です。

市場に出回っている苗は3年生ですので翌年には実がなります。

画像のものが5号の素焼き鉢で栽培したブルーベリーのイメージです。

良く実をならすには冬の時期に温かい室内に置かず寒さに当てることですが、逆を言うと大事にしすぎて部屋の中に置いておくと実がならないことがあります。

実付きが悪いときは人工授粉が良いのですが特に営利を目的とした栽培ではないので割愛します。

肝心の剪定の方法ですが、古い枝には実があまりなりませんから太い枝は思い切って剪定して下さいそのほうが新しい枝が伸び実付きが良くなります。

肥料に関しては緩効性(ゆっくり効く)肥料でかつ有機質の油粕が妥当だと思います。

ブルーベリーは花、実も楽しめますが秋に紅葉し美しくなりますので3度楽しめる果樹といえます。

生食でも良いですし加工して自家製のジャムを作るのも良いです。

ぶどう(デラウエア)

ぶどうは落葉性植物でぶどう科に属し原産地は、ヨーロッパと北アメリカの東部です。

ぶどうはつる性植物ですので、放置しておくとどんどん蔓が伸び成長してしまいますので蔓を摘むというやや面倒な作業がありますが、後で説明する行燈(あんどん)仕立てにすれば簡単にできます。

今回説明するぶどうはデラウエアという品種でよくぶどうの季節になるとスーパーや八百屋さんで見かけます。

デラウエアというぶどうはどなたでも食べたことがある小粒のぶどうで巨峰とかの品種にはみられない種なしのぶどうです。

デラウエアは自然に種がないのではなくて種なしにするために『ジベレリン処理』がしてありこのジベレリン処理のやり方は、農家向きで一般的にはしないし難しくてできないので割愛します。

画像のものがデラウエアですが皆さん1度は食べたことがありますか?

デラウエアの苗ですが、少しだけ難しいことを言うと台木(根の方の幹)はブドウフィロキセラという抵抗性台木を使って接ぎ木した苗を購入しますが、これはすでにそのようなことを考えなくても良いように作られている苗が売られているので心配ありません。

画像はぶどうの花です。

植え付け方

植え方はまず6-7号の少し大きめの素焼き鉢を使いますが念のため6号は18㎝の鉢で7号は21㎝の鉢です。

初めて聞く方もいると思いますが、行燈仕立て(あんどんしたて)にしますが、難しいことではありません。

画像のものが行燈仕立ての第1段階です。

日本では朝顔市が夏の風物詩ですがこの時に売られる作り方が行燈仕立てで画像のように大きめの鉢に植えて行燈の輪をかけます。

行燈仕立ての第2段階はご覧のような状態ですが、まず蔓が伸びてきたら摘むこれを繰り返すだけです。

植え付けですが園芸用土を使って有機質肥料の油粕を与えればそんなに神経質に考えることはありません。

開花と収穫時期ですが、8月の中旬から10月の中旬にかけて花芽分化がおこり翌年5月に開花、8月中旬から10月中旬が収穫時期です。

ぶどうの中でも特にデラウエアは甘いですからこのように作れるなんて自慢できますね。

サクランボ

サクランボは落葉高木(木が大きくなる性質)でバラ科別名甘果オウトウといいまして原産地は西アジア、トルコです。

日本での栽培可能地域は、一部の品種は関東より南の地方ですが、大体の品種は涼しい気候で育ち高級果物として定着したサクランボは、少し手間がかかるか果樹ですが、暑さに強い暖地オウトウという品種なら容易に鉢で栽培でき真っ赤な実は良いアクセントになります。

サクランボの花

サクランボの鉢植え

植え付け方

ご覧の画像は6号鉢に植えたサクランボでこれから実がなる時期ですが鉢植えにしたイメージはこのような感じです。

サクランボは木が大きくなる高木ですが、このようにコンパクトに仕立てることができます。

植え付けですが、3月になったら仮植えにして温かくなったら6-7号鉢に移しますが、ぶどうが鉢植えに向いているのは、寒さに当てないと休眠から覚めず、開花中に霜にあうと結実しにくいので管理が良くできる鉢植えが適しています。土は他の果樹と同じです。

施肥は植え付けるとき油粕、実がなり収穫したらお礼肥としてハイポネックスなどの即効性肥料を与えます。

サクランボは、ブルーベリー、ぶどうに比べ病害虫対策が少し必要ですが、植え付けの仕方が水はけの良い状態なら特に問題はありません。

開花と収穫ですが、開花が4月下旬で花芽分化が6月中旬から8月中旬、収穫は翌年の6月下旬ころです。

まとめ

植木鉢で簡単に作れる果樹のまとめとして原木は大きくなる性質の果樹でも鉢仕立てにすることが容易で5号鉢から大きくても7号鉢で十分栽培が可能なことと今回取り上げた果樹は比較的に丈夫で植え付けてから1年で実がなるので早めに収穫ができます。

植えるとき鉢や土を用意しないといけませんが、一度植え付けて定期的に水をやればほぼ手間はかかりません。

このように高級果樹が手軽に植木鉢でできることを紹介しましたので是非この機会に作ってみてください。

最後までお読みくださりありがとうございます。

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