今回は夏から長い期間花を楽しめるケイトウを取り上げますが、ケイトウの代表種はトサカケイトウ(鶏のトサカみたいな感じの花)、クルメケイトウトウ、羽毛ケイトウなど多彩です。しかし時々ケイトウの花が枯れるということを耳にします。そこで今回は、ケイトウの花が何故枯れるのかとケイトウの花が枯れないように上手に育てる方法を解説していきますのでこの記事を読んでいただければ確実にケイトウの花を楽しむことができます。
ケイトウの概要
- 別名:セロシア
- 科名:ヒユ科
- 種別:1年草(種蒔きから花が咲き終わるのが1年以内)
- 花期:7月から10月
- 栽培適地:日のよく当たるところ。
- 花言葉:「おしゃれ」「気取り」「風変り」
何故ケイトウの花が枯れるのか?
ケイトウの花が枯れる原因
ケイトウの花が枯れる原因はいくつか考えられますが、日光不足だったり肥料不足、また水が不足というのも考えられますが、ケイトウの花が枯れる一番の原因は、定植(種を蒔きある程度大きくなったら育てる場所に植え替えること)のタイミングにあります。
それはケイトウの苗が大きくなってから定植(植え替え)をすると根を切られたショックで枯れたり貧弱な花しか咲かないことになりますので、定植をする時期は、ケイトウの根を痛めないように幼苗(本葉が2-3枚の頃)の時期を見逃さないで定植すれば枯れるリスクはほとんどなくなります。
ケイトウを上手に育てる方法
種から育てる方法
ケイトウの種まきは地方によって多少の違いがありますが一般的に5月の上旬から中旬と朝顔並みに遅く蒔きます。
移植にあまり強くないので(ケイトウが枯れるところで説明しました。)直まきをおすすめしますが、直まきとは、もちろん育てる場所をあらかじめ決めておいて植え替えることのないようにすることです。
ケイトウの種はとても細かいので蒔きにくいのですが、蒔く場所は排水が良いようにあらかじめ耕しておきます。
施肥(せひ=肥料を与えること)は後で取り上げますが、1平方㍍(1辺が1㍍)に元肥(もとごえ)を土と混ぜて粗い土は取り除き、種は平らにならした土の上に正方形植えになるように30㌢間隔で1箇所に5から6粒蒔き種の上には3㍉ほど土をかけあまり種が深くならないように蒔きます。
定植
ケイトウの花が枯れるところでも解説しましたが、移植が苦手なので本葉が2-3枚になった時を見計らって定植しますが、時期としては6月が標準です。ケイトウの根から土が落ちないように丁寧に移し替えます。
植木鉢で育てる場合は、花が咲き終わるまで育てることを前提にして植木鉢から移し替えない方が得策です。
土の状態
土の状態は、鉢植えと庭植えともに排水性が良いように土の状態を整えます。ガーデニングでいう良い土の状態とは水はけが良く水持ちが良い少し矛盾した土の状態が良く、特に鉢植えなどは、じょうろなどで水を与えたら鉢の底穴から水がすぐ流れ出る状態がベストです。
植木鉢の上のところは一杯に土を入れず2㌢位あけて水はけが良いかを確認するウオータープールを必ず設けます。
水はけが悪いと病気になりやすかったり根腐れして枯れる原因にもなりますので水はけには十分注意します。
施肥(せひ)
施肥とは、肥料を与えることですが、1平方㍍(1辺が1㍍)当たり乾燥堆肥1㌔㌘化成肥料を一握り元肥として与えます。
この元肥は種蒔きの3日前までには土と十分に混ぜておくことが大切です。
ここでおすすめなのが私も使っている完熟堆肥です。これはケイトウに限らずほぼすべての植物に使えます。
花期
花の咲く時期は7月から10月ですが、蒔いた時期によっては10月までは咲き続けず、成長が良いのが、特に6月下旬から8月一杯までです。
もちろん寒い地方などでは成長がそれなりに遅いので蒔く時期にもよりますが10月までは花が楽しめます。
やり水
水やりは、良く見ているとホースなどで株の上から水を撒いてるのを良く見かけますが、全くの間違いです。
水やりというのは、ケイトウに限らず株の根元に与えるのが基本でホースで水やりをすると簡単ですが、水の勢いで株が偏ったり土が株にかかって病気になる原因を作ったりしますから良くありません。
水やりのタイミングは鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷり与え花壇(庭)植えなら乾燥した日が続いたらあげれば良くほぼ放置で構いません。
管理のコツ
ケイトウの病気を抑えるためには近くにマリーゴールドを植えることをおすすめします。マリーゴールドは、根瘤(ねこぶ)センチュウという病気を抑える力を持っています。独特の匂いがして害虫が苦手としていますのでケイトウに限らず大切な植物(草花)の近くにはマリーゴールドを植えて下さい。
まとめ
- ケイトウは移植が苦手。
- 定植はタイミング良く。
- 種が細かいので蒔きにくい。
- 陽の良く当たるところで育てる。
- 病気予防にマリーゴールドを植える。
以上ケイトウが枯れる原因と正しく育てる方法を解説してきました。
最後までお読みいただきありがとうございます。