グラジオラス連作障害とは?何故同じ場所に植えてはいけないのか?

同じ植物を翌年に同じ場所に植えることを連作(れんさく)といいますが、植物のほとんどは連作が苦手で特にアヤメ科のグラジオラスは連作が大嫌いです。

では、何故連作をしてはいけないのかというと植物に悪影響を与える肥料の微量要素(マグネシュウムや鉄分など)と、土中の病害虫が原因で、植物が良く育たない連作障害を引き起こすからです

今回はアヤメ科のグラジオラスに悪影響を及ぼす連作障害を例に挙げて解説しますので記事を最後までお読みいただければ、連作障害の意外な原因と対策もわかると思います。

  • 連作障害とは。
  • 連作障害の種類。
  • 原因。
  • 対処法。

連作障害の原因は肥料の微量要素と病害虫

連作障害の原因

連作障害の原因の一つに肥料の微量要素(マグネシュウムや鉄分)のアンバランスがありますが、そもそも植物によっては与えなくてはいけない肥料と、与えてはいけない肥料があり適切でない肥料を与えると微量要素過剰症(びりょうようそかじょうしょう)や欠乏症(けつぼうしょう)などの生理病を起こします。

肥料に関してはこちら

また連作障害の原因に土壌病害(どじょうびょうがい)がありますが、特定の細菌やウイルスなどの病原体が土壌中に増加して作物が侵されます。

主な病気は、首腐り病(くびくさりびょう)とうどん粉病、根こぶ病(ねこぶびょう)、萎黄病(いおうびょう)などで首腐り病とは、グラジオラスの根元から腐ってしまい、うどん粉病は株元から発生して葉にうどん粉をまぶしたように白くなり先端に向かって次々と伝播『でんぱ=うつる』してしまいやがて『枯死(こし)』=枯れてしまいます。

グラジオラスの首腐れ病。画像は引用させていただきました。

グラジオラスではありませんが、葉がうどん粉をまぶしたようになるうどん粉病です。

萎黄病(いおうびょう)は、葉が黄色く萎縮するのですがこの病気も一度発生すると対処が困難で連作障害は発生してから対処するのではなく事前に障害が起こらないようにするのが大切です。

画像のものはグラジオラスではありませんが、葉が黄色くなりちじれる萎黄病(いおうびょう)です。

土壌虫害では線虫(せんちゅう)が主なものですが、簡単な対処方がありそれは、一年草のマリーゴールドを植えることによって線虫による根こぶ病を防ぐ効果があります。マリーゴールドには線虫が嫌う匂いが含まれていますし人がかいでも嫌な臭いです。

また害虫は前途した首くさり病とうどん粉病、萎黄病その他病気の媒介者(ばいかい)になりますので要注意です。

はっきり原因がわかっていませんが、特定の植物は他の植物の成長を妨げる有機酸(ゆうきさん)、フェノール物質を出して抑制しますが、一定の量を超えるとその植物自体にも影響が出てしまいます。

つまり自分の毒素で自分が病害虫に侵されてしまうのです。例を言えば、臭いガスを出すカメムシが自分のガスでやられてしまうのと同じ理屈です。

連作障害の対処法

有機質を投入する方法

連作障害の対処法は、有機質(牛糞や鶏糞、腐葉土などの堆肥類)の土への投入ですが、土壌病害や害虫は一定の数に達しないと活動しないため土壌を改良する意味でも堆肥などの有機物質を土に混ぜるか、マメ科やイネ科の植物を土に混ぜるのが障害を防ぐ良い方法です。

この堆肥を土に混ぜるという方法の根拠、理由は一定の菌が偏って繁殖することにより病害虫の被害(連作障害)が発生するのであえて堆肥などに含まれる菌を投入して土壌改良すると複数の菌が、バランスを保つので病気の発生の原因菌の台頭を防ぐことです。

つまり堆肥類の細菌を投入して病害虫の素である細菌と競わせることでどの細菌も過剰に繁殖しないようにするのです。

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客土と深耕

もう一つの対処法は客土(きゃくど)と深耕(しんこう)ですが、客土というのは他の土を該当の土と混ぜることで新しい土にほぼ近くなるので、連作障害の原因になる病害虫は存在しないということになります。

この方法は効果的ですが、かなりの労力が必要になってきますので、簡単にできる方法ではなく体力が必要です。

深耕についてですが、読んでわかる通り深く耕すことですが、この方法は一時しのぎで長い効果は期待できません。

ここまで考えると一番効果的で労力も要らず簡単に土壌改良ができる堆肥の投入が良いと思われます。

ここまでが同じ場所に植える時の連作障害の原因と対処法ですが、この方法はどうしても植える場所がないという場合のことで、できるなら連作はしない方が良いのですが、グラジオラスに限っては一年ではなく二年から三年は連作しないことが大事で更に言いますと二年から三年開けた後に堆肥を投入をすれば、連作障害は起こることはまずありません。

このようにして毎年グラジオラスを同じところに植えることはとてもリスクがあると理解していただけると思いますし連作障害が何故起こるのかとわかっていれば、同じ場所は選ばない筈です。

まとめ

  • 土壌中には病害虫が存在して連作障害である首腐れ病やうどん粉病、萎黄病、根こぶ病など病害虫の被害がでる。
  • 病害虫が発生すると対処が困難で農機具からも伝播(うつる)可能性がある。
  • 一番効果的な予防策は有機質の投入でありマメ科、イネ科の植物を土に混ぜることである。
  • 客土、深耕の方法もあるが、客土は効果的だが労力がいり深耕は効果があるが一時的である。
  • 連作とは一年ではなく複数年植えてはいけないこと。
  • 二年から三年開けた後有機質を投入して使えばほぼ連作障害は起こらない。

以上連作障害について簡単に解説しましたが、グラジオラスは正しく清潔な場所に植えればきちんと育ち美しい花を咲かせてくれます。

グラジオラスの育て方はこちら。

グラジオラスの支柱の立て方はこちら。

この記事は故人ではありますが、園芸界の大御所:江尻光一先生の著書から一部引用させていただきました。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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コメント

  1. ながせ より:

    町田さん、こんにちは。ブログがどんどんいい感じになっていますねー
    すごい知識量ですよねー見習ってがんばります。

  2. niko より:

    町田さんはグラジオラスをきれいに咲かせたんですね。
    私はいい加減に植えてしまい、それでも少し咲いてくれましたが、だめになった球根にはかわいそうだったかもしれません。
    ありがとうございました。