クレマチスって一見地味だけど実は今は、品種が多くあって海外では蔓性植物(つるせいしょくぶつ)の女王とまで言われています。
私もクレマチスを栽培していますが、とても綺麗で素敵な花です。
今回は、クレマチスの根洗いについてと正しい育て方を解説していこうと思います。最後までお読みいただければ、クレマチスがどのような植物かわかるようになります。
クレマチスの概要
- 別名:テッセン、カザグルマ。
- 科名 :キンポウゲ科の宿根草。
- 花時 :4月から6月上旬。
- 栽培適地:水はけの良い日当たりの良い場所。
クレマチスの根洗いは大きな間違い
クレマチスの根洗いは避けた方が良い

クレマチスの根洗いとよくいわれていますが、根洗いをするなんてとんでもないことです。なぜならクレマチスは移植が苦手なので根洗いどころか植え替えも慎重にしなければいけないのです。
特に地植えで育てたクレマチスを庭の他の場所に移植するとか植木鉢に移植するとかはあまり良くないです。
ただクレマチスの苗が大きくなり植木鉢を大きくしないといけない場合は、慎重に根の土をなるべく落とさないように一回り大きな植木鉢に移植します。
クレマチスの正しい育て方
鉢植えにする方法

植え付け及び植え替え時期は11月から翌年2月下旬までで、鉢植えにする方法はとても簡単ですので順を追って説明します。ホームセンターか園芸店で購入(ネットの方が種類が多いのでネットから買うのをおすすめします。)した苗はほとんどの場合黒いビニールポットに植えて売られていますのでポットから根の土を落とさないようにそのまま5号あるいは6号鉢に植えつければ良く普通の園芸用土にマグアンプKなどの緩行性肥料を混ぜて植え必ず水はけの状態を確認するために植木鉢の上の部分を3センチ位土を入れないいわゆるウオータープールを儲けましょう。
私はクレマチスだけでなく殆どの肥料はこのマグアンプKを使っています。油かすや魚粉などの匂いがするものと較べると綺麗で匂いもなくゆっくり効いてくる緩行性肥料です。
水はけの状態は、じょうろなどで水を与えた時に鉢の底穴からすぐに水が流れ出る状態が良くなかなか水が引かないのは根腐れを起こす原因となります。
園芸の世界では理想的な土の状態を水はけが良く水持ちが良い土と表現してこの水はけの良い状態は植木鉢だけでなく庭や花壇に植えたときも同様です。
地植えの方法

地植え(庭や花壇)に植える時期も鉢植えと同じ時期ですが、地植えにする場合は鉢植えに較べると少し労力が必要です。
植え穴は40㌢と深めに堀り元肥(もとごえ=植える時に与える肥料)として堆肥を入れてから根を傷めないように慎重に植えて酸性の土を嫌いますので、苦土石灰を撒いて土と混ぜておきます。
また湿り気は必要ですが、低湿地は適さず、水はけの良い太陽の光が十分当たる場所を選んで植えることが大切です。
一度植えたものは、もう一度も移植しないというところへ植えることが望ましいのですが、それは前途したクレマチスは植え替えが苦手だからです。
私は堆肥というのは作るための材料や匂いなどからつくらず既に堆肥として完成している物を購入して利用しています。
これだと植える穴へ入れて土を被せるだけなので手間も匂いも気になりません。
支柱を立てる

クレマチスは蔓(つる)性植物なので垣根やフェンスにからませるのが普通ですが、あまり考えずに一般的な支柱で構いません。
私は花壇植えの場合はこの製品を使い重宝しています。1本あたりがとても軽いので扱いがとても楽です。クレマチスの場合この支柱が1株に付き3本位あれば十分です。
水やり
水やりは、植木鉢の場合は乾きやすいので土の表面が乾いたらたっぷりと与えますが庭、花壇に植えたものには、最初に水やりをすれば、ほぼ放置で良くそれよりも乾燥を防ぐのと雨が降って土がクレマチスの葉に付くとうどんこ病になりやすいので株元に敷き藁をしてやるのがとても良いです。
病害虫
病害虫ですが、病気は前途した葉がうどんこをまぶしたように白くなり全体に感染ってしまううどんこ病で、害虫はハダニが付きやすいのでうどんこ病には殺菌剤、ハダニには殺虫剤を撒きます。
スプレーのように缶入りで安価で売られている薬剤ですが、使う時は必ず風上に立ちメガネをして長袖、長ズボンで行いましょう。
殺虫剤などを撒く時のおすすめの作業服があります。これは薬剤から身を守るのに大切な服装です。
殖やし方
殖やし方は挿し木と取り木がありますが、今回は一般的な挿し木のやり方について説明します。
挿し木の時期は、6月の梅雨の頃が良く今年伸びた新枝を選んで挿し木をします。昨年以前に育った枝は硬くて発根剤を付けても発根しにくいです。
少し値段は高いですが、日本テレビのThe鉄腕ダッシュでも紹介された発根剤がこの製品です。挿し木で発根を促すならこの製品で成功する確率がぐんと高まります。
管理のコツ
クレマチスは太陽光線が好きですが、西日は避けて前途したように極端に乾いたり雨で土が跳ね上がり葉に土がつかないように株元をわらなどで覆ってあげましょう。
まとめ
- 根洗いはだめです。
- 植え替えは慎重に。
- 蔓(つる)が勢い良く伸びるので支柱をする。
- 土の跳ね上がりを防ぐため敷き藁をする。
- 殺菌剤、殺虫剤の取り扱いは慎重にする。
以上クレマチスのことについて説明してきました。
最後までお読みいただきありがとうございます。