秋の七草の1つとして日本でも古くから親しまれてきた桔梗(ききょう)は枝先に鐘形の花を付け風情がある日本らしい草花です。
今回は桔梗(ききょう)はどのような花でいつ咲くのか?という疑問と桔梗ってどんな植物なのか、また育て方はどうすれば良いのか?それらの疑問に答えるために桔梗を記事にしました。この記事を最後まで読んでいただければ、桔梗のすべてが分かります。
桔梗の概要
- 別名:キチコウ、オカトトキ
- 科名 :キキョウ科
- 種別:宿根草(しゅっこんそう)
- 花時 :7月から9月
- 栽培適地:日向(ひなた)半日陰(はんひかげ)
桔梗はいつからいつまで咲くのか?
開花時期
桔梗の開花時期は自然に生育しているものは7月から9月で肥えた土地が良いのですが、丈夫な花なので肥料分のないやや痩せた土地でも十分育ち花を楽しませてくれます。
花色は、白、ピンク、紫があり八重咲きもありますが、開花の時期はどれも同じ7月から9月までです。
桔梗の育て方
種から育てる方法
種まきの時期は年に2回あり春から夏の4月中旬から6月下旬、秋は9月の上旬から下旬が桔梗の種の蒔き時です。
平床に種をばらまき敷き藁(しきわら)をして毎日水を与えると10日から15日で発芽が始まりますので、発芽したら敷き藁を取り除きます。発芽日数は他の植物と比べるとやや日にちがかかります。
平床と言ってもしっくりこないと思いますが、発泡スチロールの箱でも大丈夫ですが、今はとても良いものがありトレーに仮植えしておいた苗を定植すれば良いだけの容器が売られていて私もこの商品を使って重宝しています。
定植のやり方
定植というのはある程度苗が育ったらここに植えるという場所で、最終的に育てる場所のことです。対して移植というのは、まだこの先植え替える予定があるという意味です。
春にまいた苗は、10月上旬に10×15㌢の間隔で庭に定植し秋蒔きの苗は混んでいるところを間引き春(4月頃)に定植します。
鉢植えの場合は、本葉が6-8枚くらいの頃に摘心(芽を摘むこと)し脇芽を出させ5号鉢に苗を3本ほど植えます。
肥料の与え方
先程丈夫な植物で肥料分がなくても育つと説明しましたが、肥料はやはりあった方がよくマグアンプKなどの緩行性(ゆっくり効く)の化成肥料を適当量与えます。適当量というのはこの肥料を少し与え過ぎても肥料負けしない優れた肥料だからです。
水やり
水やりは花壇に植えたときたくさんあげれば特に注意することはなく土の表面が乾いてきたと思ったら多めに水を与えます。それ以外はほぼ放置で心配ありません。
問題は鉢植えの場合ですが水を与えすぎると根腐れしますし植木鉢の狭いスペースなので与えないと枯れる恐れがあるため植木鉢の土の表面が乾いたら水を与え水が勢いよく下穴から流れ出る状態の土なら大丈夫です。
上手な管理のしかた
桔梗は種からでも栽培できますが、部類が宿根草なので株分けができます。やり方は大株になったものを秋か春に掘り上げ株に十分な根を付けた状態でハサミなどで株分けします。
前後になりましたが、管理場所は日当たりが良いところかあるいは半日陰が良いのですが、植物はシダ類を除き太陽の光で光合成が必要なので1日中日陰というところは向きません。半日陰というのは大きな木の下などの木漏れ日が当たるところという意味です。
桔梗は山野に自生していますが、とても貴重なのでとってくることはオススメしませんし種から育てる方がガーデニングの醍醐味を味わえて良いと私は思います。
まとめ
- 桔梗は秋の七草の1種。
- 部類は宿根草。
- 種からでも株分けでも殖やせる。
- 貴重な山野草。
最後までお読みいただきありがとうございます。