今回ご紹介するアベリアは細い可愛い小花が集まって咲く庭にピッタリの植物で特に玄関周りにあるとご近所の方にも通りすがりの方にもなんという名前の花か聞かれることもあるでしょう。
しかしこのアベリアは咲かせるのがやや難しくきちんと手入れしないといけませんし花が咲く場所も決まっているので気軽に剪定などできません。
しかし安心して下さい、私がこれからアベリアの開花時期や育て方を詳しく解説していきますのでこの記事を読み終わるときにはアベリアをきちんと植えられたり花を咲かせることができます。
アベリアの概要
- 別名:ハナゾノツクバネウツギ
- 科名:スイカズラ科
- 種別:常緑広葉低木(冬になっても落葉しない草丈が低い木)
- 花期:7月から11月
- 栽培適地:日なた(日がよく当たるところ)半日陰/東北南部以南
- 花言葉:「強運」「謙虚」「謙譲」
アベリアの開花時期はいつか?
アベリアの開花時期
スイカズラ科のアベリアには類似種があり開花時期が、4月から5月に黄白色の花が咲くツクバネウツギ、花がやや小型で暗紅色の花色を持つベニバナツクバネウツギなどがありますが、本当のアベリアの開花時期は7月から11月にかけてです。
アベリアは、開花時期でも説明したとおり7月から霜の降りる頃まで(地域によります)長い期間にわたり、小さな淡紅色の釣り鐘型の花を咲かせます。
この時期にというよりアベリアを上手に咲かせるには、後で重要になる植え方や、植えるときの元肥、そして剪定・整枝が重要になります。ですがこの後のアベリアの育て方で詳しく解説しますので安心して下さい。
アベリアの育て方
植え付け時期と方法
アベリアの植え付け時期は4月中旬から10月中旬の長い期間の間で植え付け、あるいは植え替えが可能で植える場所は日当たりが良く(極端に暑いところは半日陰)肥沃な(肥えた)場所で水はけが良い場所が最適です。もし肥沃でなく痩せ地(やせち)の場合でも元肥(もとごえ)として堆肥や腐葉土を施してやると土壌改良の意味を含めて効果的です。たくさん植える場合は株間は2㍍位は取り大株は地上部を思い切り切りつめて植え付けるのが良いでしょう。
また冒頭のアベリアの概要でも説明したように、常緑広葉低木ですから庭木の中でも桜などのように大きくはならず、切りつめることができるためコンパクトに育てることができます。アベリアの花を上手に咲かせるには次に説明する剪定・整枝が重要になってきます。
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剪定・整枝の方法
アベリアの剪定・整枝の時期は11月から翌年の3月までで花の終わった11月以降に強い剪定・整枝をして切りつめた枝は3月を過ぎたら一切剪定・整枝を行いません。(花芽がつく枝を切らない)
3月を過ぎてからは切りつめた枝から新梢が伸びてその先に花が咲くのでその枝は剪定するのは避けます。花期が7月からなので花芽分化(花芽が形成される時期)は4月から5月頃には行われることになります。
施肥(せひ)の方法
植え付けのところで元肥として堆肥や腐葉土を施すと説明はしましたが、もともと堆肥や腐葉土などは、肥料の分類に入っている場合でも肥料とは別に扱い改めて別のものを使います。アベリアの場合は、一度ついてしまえば、丈夫なので痩せ地でも育ちますが、それでもと思う場合は油かすを株元に2握りくらいばらまいて上げれば良いでしょう。ちなみにアベリアの施肥の時期は2月上旬から中旬と8月下旬の2回です。
管理のコツ
生育旺盛で成長が早いので限られた場所なら思いきり切りつめても萌芽力(新芽を出すちから)が高いので大丈夫です。
ひょろひょろと伸びてきた徒長枝(とちょうえだ)は見つけしだい根本から切り取ってしまうのが良いです。水やりは鉢植え以外は、植えるときに与えればあとは殆ど放置で大丈夫ですが、鉢植えの場合は、土の表面が乾いてきたらたっぷり与えます。
利用の仕方
やや大きくして丸く刈り込んでも見栄えがし、また芝庭や和風の石組み池の端などに調和させても良いですが、そのように本格的にやらなくても玄関先や、やや広い庭がある場合は通路に群植しても見栄えがします。また先程説明したように萌芽力が高いため鉢植えでも楽しめます。鉢植えの話がでてきたのでせっかくなので鉢植えの方法を説明します。
鉢植えの方法
アベリアを鉢植えのする場合好みもあるでしょうが私は5号(5号とは1号3㌢なので15㌢)の素焼き鉢かプラ鉢をおすすめします。
ただ素焼き鉢は重くて更に土を入れてアベリアを植えるのですからあまり大きな鉢は利用できません。ただ植木鉢に植えて場所を移動しないのであれば大きな素焼き鉢を使っても問題ありません。どちらかというとプラ鉢のほうが移動が楽なので日差しに合わせて移動したいとか室内で鑑賞したい場合はやはりプラ鉢が向いています。
植え方は難しくなく用意した植木鉢の底穴に土が流れ出ないようにネットを敷き少し土を入れます。土はホームセンターなどで売られている園芸用土で十分です。
元肥(もとごえ)としてマグアンプKを土に混ぜ深植えでもなく浅植えでもないように植え付け鉢いっぱいに土を入れるのではなく上の部分を1㌢くらい開けて水はけが良いか判断するウオータープールを必ず設けます。
マグアンプKとは緩効性の化成肥料で直接植物の根にあたっても何ら影響がありません(他の肥料だと悪い影響が出ることもあります。)ので気軽に安心して利用できる肥料です。
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鉢植えの土の状態は水はけが良く水持ちが良いという多少矛盾した状態が良いのですが、要するに鉢の上部からじょうろなどで水を与えたときにすぐに鉢の底穴から水が流れ出れば良い土の状態といえます。
逆になかなかウオータープールから水が引いて行かない状態だと水はけが良くないので改善する必要があります。
まとめ
- 花期は7月から11月までで長い間楽しめる。
- 萌芽力が強いから強い剪定ができる。
- 3月以降は剪定しない。
- 痩せ地でも十分育つ。
以上アベリアの花期と詳しい育て方を解説してきました。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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